

本記事では、そんな疑問を持つ皆様のための記事になっております。
本記事でわかること
- フォルクスワーゲン タイプⅡとは?
- フォルクスワーゲン タイプⅡでバンライフは可能か?
こんにちは。
未来のための暮らし方を発信しているYaiYuです。
現在、コロナ禍や車中泊ブームもあって「バンライフ」という家を持たず車で生活するライフスタイルが急速に広まりつつあります。

実際の写真がこちら。
バンライフを始める際に、もっとも迷ったのが「どの車でバンライフを始めればいいのか?」。
中でも迷った車が以下の3つになります。
- ハイエース スーパーロング
- フォルクスワーゲン タイプⅡ
- ベンツ トランスポーター
最終的には、総合面でハイエースを選びましたが、フォルクスワーゲン タイプ2でバンライフをしてみたかったのが本望。
そこで、本記事ではフォルクスワーゲン タイプ2はどんな車で、バンライフは実際にできるのかを実践者として考察していきます。
フォルクスワーゲン タイプⅡとは?
フォルクスワーゲン タイプⅡ、愛称ブリ(ブルドッグ)はフォルクスワーゲンが製造する商用車です。
日本では「ワーゲンバス」が愛称です。

Photo: Sven Krieger
実はT1からT5までの世代があって、(カッコ内は愛称or名称)
- フォルクスワーゲン・タイプⅡ T1(ワーゲンバス)
- フォルクスワーゲン・タイプⅡ T2(ワーゲンバス)
- フォルクスワーゲン・タイプⅡ T3(ヴァナゴン)
- フォルクスワーゲン・タイプⅡ T4(カラベル)
- フォルクスワーゲン・タイプⅡ T5(マルチバン)
フォルクスワーゲン・タイプⅡ、愛称ワーゲンバスと言われているのはT1、T2のみになります。
T3以降になると大きく見た目が変わるので、明らかに違うのが解ります。

蔵家
そしてまずタイプⅡってことはタイプⅠがあったということ!
その名は「ビートル」
フォルクスワーゲン タイプⅡはそのビートルをベースに開発されたので、車体は小型で頑丈なうえ汎用性も高いことなどから欧州市場で大ヒットしました。
ビートルですが見てもわかる通り車内が狭そうですよね?
なのでフォルクスワーゲン タイプⅡは商用向けに荷物とか入れれるような大きな車にしよう!ってことで、
「商用バン = トランスポーター」、そのトランスポーターの頭文字Tから、
- トランスポーター第一世代=T1(1950年~1976年)
- トランスポーター第二世代=T2(1968年~1979年)
と命名されました。

「T1」と「T2」の違い
上記でお伝えしたフォルクスワーゲン タイプ2Ⅱの通称ワーゲンバスと言われる世代はT1とT2のみなります。
ではこの T1とT2はどうが違うのか、比べてみていきましょう!
まず、T1の製造期間は1950年から1967年。

Photo: Sven Krieger

最も特徴がある部分が「フロントガラス」。
なんと、今では考えられない、運転席と助手席で分かれている!

T1は今ほとんど市場になく、中古で400万前後するのですが、中でも珍しいのがルーフの端に窓を設けた「サンバモデル」。

T1は、1967年までに合計183万台以上が生産され、ヨーロッパだけでなく南アメリカでも爆発的な人気となりました。
この17年もの間に、馬力や内装、装備品など様々なものが販売されたので、今となっては同じT1を探すことすらも困難なのです。
そして継車であるT2がその後の時代を創りました。

Photo: Werk
T2の時代はドイツでは1979年まで、ブラジルでは2013年末まで続き、ラジエターが強引に装備されたため、表情がなんともいい感じですよね。
もちろんフロントガラスは2つに分かれていないので運転しやすそう。
下記の画像は4輪駆動の車種なので、様々なT2が販売されたことを物語っっています。

Photo: Werk
車中泊やバンライフにフィルクスワーゲンタイプ2はどうなのか?
ではそのシンプル愛嬌のあるフォルム、ほどよいサイズ感、見た目においてはまさに最強の車ワーゲンバス。
しかし、車中泊やバンライフする車と考えたときに実際はどうなのでしょうか?

メリット・デメリット
実は探すと面白い改造がされているワーゲンバスもちょくちょく出てきます。
キャンプ使用ものや、

Photo: Werk
ハイルーフのものまで。
そして、現代の安全基準や環境性能に合わせるとなると、この形状のままでワーゲンバスを作ることが法律上できないので、全国を旅しながらその希少価値という点を圧倒的に見せつけることができます。

まとめると、バンライフにおすすめできるポイントとしては、
- レトロで愛嬌のある見た目
- ほどよいサイズ感
- カスタマイズ自由
- 希少性
- ワーゲンバス仲間ができやすい
ということがわかりますね!
ではデメリットの方はどうでしょうか?
世界的に人気があるワーゲンバスは、古い車ですから状態がいいモノはめったにありません。
特に人気のあるT1は、中古車相場でも軽く400万円以上の高級車並の価格になります。
上記でお伝えしたサンバモデルは、1000万を超える車もあり、オークションで2000万を超えるほどの超高級車でもあります。

しかも、旧車としての扱いの難しさや維持管理にも気を使う必要があります。
道路上で故障することで悪名高いので、いつでもどこでも故障を直すことができる自身のスキルと、定期的に部品を交換しながらの管理になるので維持コストもバカ高いのです。
バンライフの特性上、全国を股に走ります。
ワーゲンバスが故障した場合は、定住している場合だと行きつけの修理場所があると思いますが、地方で直せるところを探すのは至難の技です。
また部品を取り寄せる場合は、その場所に居座り続ける必要もあるので、移動が必要な場合は難しくなります。
もちろん空調の設備などはあまり良くないため(改造次第では変わる)、夏の暑さや冬の寒さの対策はしっかりとする必要があるでしょう。
上記をまとめるとデメリットとして
- 車体価格が高額
- 自分である程度、修理できるスキルが必要
- 部品なども特注の可能性もあるため高額で取り寄せ時間も必要
- 空調が整っていいない場合は厳しいバンライフとなる
実際、私は1年かけてバンライフをしたので、夏の暑さではあと一歩で死にかけ、冬の寒さに寝れない日もありました。

ID.Buzz
正直、ワーゲンバスでのバンライフは、かなり厳しいと言って間違い無いでしょう。
そんな中、もしかするとワーゲンバスでバンライフが可能かもしれない、そんな朗報が舞い込んできました。
それこそ、ワーゲンバスのEV版「ID.Buzz」

Wolfgang Grube

サンバモデルと比較した写真なんかは、ファンの心を鷲掴みにすること間違いなし!

JeffreyMoustache
運転席なんかも、ワーゲンバスにちょっと似ている感じがするのは私だけでしょうか。
満充電時に423kmの航続距離、最高速は時速145km/h、そしてフラットになることなどバンライフするもの全く問題ない性能です。

Volkswagen AG

フォルクスワーゲン タイプ2は特別な存在
軽いコラム的な記事でしたがいかがでしたでしょうか。
実は私にとってこのワーゲンバスは特別な存在なのです。
それは私が物心ついたときに実家の車がワーゲンバスだったからです。
実家の車は改造に改造を加え
- ルーフは手動で開き天井が開く
- 中にはテレビが置いてある
- 一面赤いソファで車中泊ができる仕様になっている
- 一部組み替えることで、テーブルが置ける
と最高でした。
私もいつか、実家のワーゲンバスのような車で旅をしてみたい、そんな気持ちでこの記事を書かせていただきました。