

本記事では、そんな悩みを持つ皆様のための記事になっております。
本記事でわかること
- BougeRV とは?
- BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 レビュー
- BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 を購入すべき方
こんにちは。
未来のための暮らし方を発信しているYaiYuです。
これまで30種類以上のポータブル電源をレビューし使ってきましたが、1,000W以上の容量のポータブル電源は、アウトドアや防災グッズとして1台は持っておきたいものだと思います。
そんな中、ポータブル電源の日本市場で2022年に登場したブランド「BougeRV」のポータブル電源「Fort 1000」を本記事ではレビューしていきます。(以降:BougeRV Fort 1000)

目次
BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 とは?
BougeRV とは?
アウトドア派の冒険家たちによって誕生した「BougeRV」。
日本に進出してまだまだ間もない BougeRV は、「ポータブル電源」「ソーラーパネル」、そして「車載冷蔵庫」に強みを持ったブランド。

現在、ポータブル電源が2種類。
ソーラーパネルは4種類。
ソーラーパネル
その他に「車載冷蔵庫」や「ポータブルクーラー」も販売しています。
新興勢力ながらなかなかのラインナップで、日本進出にかなり力を入れている印象です。
BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 のここがおすすめ!
実際に BougeRV Fort 1000 を隅々まで触りつくした私の「おすすめポイント」を先にお伝えします。
おすすめポイント
- Jackeryだからこその安心と安全
- ほとんどの電化製品を動かせる高出力
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePo4)採用
2023年の現在ではポータブル電源市場において、電池寿命が長い「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」ではないポータブル電源では勝つことができない状況となっています。
詳細は後で解説していきますが、BoughRV は新興ブランドながら採用しているのでおすすめポイントとさせていただきました!
BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 レビュー
ここからポータブル電源 BougeRV Fort 1000 をレビューしていきます。
初心者の方でもわかりやすく下記の順番で解説していきます。
レビューの流れはこちら。
レビューの流れ
- ビジュアル
- 電池性能
- 付属品
- 出力性能
- 入力性能
- 安全性
- 保証期間
- 価格
ビジュアル
まずは「ビジュアル」から。
前面は、大きさが「高さ28cm × 横幅32cm」と、高さは標準より高め、幅は業界平均より短めとなります。
「縦幅22.9cm」の両側面は、排熱する通気口になっています。
背面は何もなく、前面にディスプレイや出力の機能が集約されているのは「とても使いやすい」ポータブル電源の特徴です!
底面も若干の凹凸があり、側面の傷や汚れを軽減してくれます。
上面は、平らになっており、他の製品と重ねて置けそうです。(なかなか渋い)
持ち手は、業界の中でも大きめで、
とても持ちやすかったので、「15kg」の重さながら、それほど重く感じないのがすごいところ。
172cmの私が持ってみたらこんなサイズ感。
片手で持つことも案外いける感じです。(最近、もっと重いポータブル電源がいっぱいあり慣れてきた・・・)
ディスプレイは、2021年のポータブル電源ぐらいのクオリティでもうちょっとサイズとUIがほしいところ。
電池性能
ポータブル電源を選ぶ際にとても大事な要素「電池の性能」。
BougeRV Fort 1000 の電池性能をまとめてみました。
電池性能
- 電気容量:1,120Wh/300,000nAh
- 電池素材:リン酸鉄リチウムイオン
- 充放電サイクル:3500回(残存80%)
- パススルー機能:あり
- 保管温度範囲:20°C ~ 30°C
- 動作温度範囲:-10°C ~ 45°C
- 充電温度範囲:0°C ~ 45°C
- 生産地:中国(日本や世界中で販売)
BougeRV Fort 1000 の電池の容量「1,120Wh/300,000mAh」は、電化製品をどれぐらい使用できるのかまとめました。
なお「放電深度を10%」として計算しています。
-
67回
Phone(3,000mAh)
-
20回
Laptop(50Wh)
-
33時間
扇風機(30Wh)
-
18時間
電気毛布(55Wh)
-
約10ℓ沸騰
電気ケトル(1,200W)
-
50分
ドライヤー(1,200W)
冷蔵庫やテレビは、メーカーやサイズで大きく消費電力が変わるので、表にはまとめていませんが、
- 50Wh前後の消費電力のものが多い
- 50Whと仮定すると「約20時間」使用できる

電池寿命
ポータブル電源でよくみなさん気にされるのが「電池寿命」です。
現在販売されているポータブル電源の主な電池は2種類あります。
- 三元系リチウムイオンバッテリー:800回(残存80%)
- リン酸鉄リチウムイオン電池:3,500回(残存80%)

そのポイントをまとめましたのでご参考ください。
電池寿命に関して
- 2023年のポータブル電源の市場においてリン酸鉄が当たり前の状況に
- 安全面においてもリン酸鉄が近年、安定してきている傾向にある
- 家庭用蓄電池や医療用、非常用として24時間、365日使用する想定の場合は、確実にリン酸鉄を選びましょう
付属品
BougeRV Fort 1000 の付属品はすべて始めから揃っており、別途購入することなく使用開始できます。
付属品
- ACアダプター
- 充電シガーソケット
- ソーラーパネルケーブル
- 取扱説明書
ただ、ここで一点、振興ブランドなだけに仕方のないところですが、ACアダプターの採用は2023年では時代遅れだと言わざるを得ない。
現在の売れ行きポータブル電源のほとんどは、大きく重いACアダプターは採用せず、ケーブル採用になっています。

出力性能
出力性能とは、BougeRV Fort 1000 にコンセントを差し込んだり、USBを差し込んだりして電力を使用する際に必要なパワーのことです。
電力を出力させるための方法は以下の3つ。
入力方法
- ACコンセント出力
- USB出力
- DC出力

ACコンセント出力
AC出力とは BougeRV Fort 1000 に「コンセント」を差し込んだときに電化製品などに流れる電流のことです。
使用する際には、「AC」と記載されているボタンを押してから使用します!
AC出力性能
- 電圧:100V
- 周波数: 50/60Hz
- 波形:完全正弦波
- 定格出力:1200W
- 最大瞬間出力:2400W
- コンセント口数:3口
電圧・周波数・波形に関しては、
解説するとかなり長くなるので、不明なところがあれば、クリックでご確認ください!
電圧・周波数・波形から家庭用のコンセントに差し込んだときと同じ電流が流れることがわかります。

定格出力1,200Wとは、1,200Wまでの出力の電化製品が使えることを表します。
まずは1200Wのパワーが必要なケトル「BALMUDA The Pot」を使用していきましょう!
なんと1241Wの出力が必要だったので、
残念ながら、数秒、使用した後、安全装置(BMS)が作動し停止しました!
次はPanasonicのドライヤーを使用。
フルパワーで使用した結果、1200W手前だったので動作して使うことができました!
使用したケトルとドライヤーはこちら!
さて、最近ではポータブル電源は使用時の「ファンの音の大きさ」も大事な要素になっているので調べてみました!
注意
キャンプのテントの中や車中泊の車の中、さらには被災地の避難所での使用を想定されるポータブル電源ですので、冷却ファンの音がうるさいと騒音の原因になってしまいます!
実験の結果、BougeRV Fort 1000 のファンの真横の音の大きさは「67.4db(デシベル)」と判明しました!

USB出力
近年、ポータブル電源はスマホやダブレット、ノートPC、ドローンなどに充電することが重要視され、「USB出力性能」はポータブル電源を選ぶ上で、かなり重要になってきました。
USB出力
- USB-C(60W):1口
- USB-A(12W):2口
BougeRV Fort 1000 のUSB性能はまだまだといったところです。
売れているポータブル電源からすると
- USB-Cは100W対応で2ポートは欲しい
- USB-Aは18Wポートは欲しい

DC出力
BougeRV Fort 1000 にDCケーブルを差し込んで電化製品を使用する場合のパワーを見ていきましょう。
シガーソケット出力
- シガーソケット(12V/10A):1口
- DCポート(12/10A):2口
USB-Cの出力がさらに欲しい方は、シガーソケットから出力できる「Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1」があるといい感じです。
入力性能
入力性能とは BougeRV Fort 1000 を充電する際に、どれぐらいの時間で充電が完了するのかのことを指します。
充電するための方法は以下の3つ。
入力方法
- ACコンセント
- シガーソケット
- 太陽光パネル

ACコンセント入力
BougeRV Fort 1000 をコンセントに差し込んで充電するAC充電は、付属されている「AC充電アダプター」を使用します。
接続は簡単で BougeRV Fort 1000 のポートに差し込み、家庭用コンセントで充電していきます。
充電すると「約200W」で入力されています。
公式では「5.5時間」でフル充電可能とありますので、200Wで正しいことがわかります。
充電速度も辛口で申し訳ないのですが、2023年の業界ではフル充電まで「2時間」と言うのは当たり前になってきていると思います!

シガーソケット入力
車中泊や災害時に、もっとも欲しい車で充電できる充電「シガーソケット」。
BougeRV Fort 1000 はもちろん実装しています。
シガーソケット入力
- 対応車:12V / 24V
- 充電完了時間:約12時間
接続は簡単で、BougeRV Fort 1000 の「DC INPUT」のポートを差し込むだけ。
結果は「約100W」で充電されていました。

太陽光パネル入力
ソーラー発電は、どこでも充電できることやエコの観点からも、注目を集めています。
また、電気代も削減できるためお財布にやさしく、外出先でも電力を発電することができます!
太陽光の入力性能
- 入力最大値:200W
太陽光で充電できるか検証するため、BougeRV Yuma 200W というソーラーパネルを使ってを充電してきました!
接続は BougeRV Fort 1000 に付属しているアンダーソンケーブルを使用。
BougeRV Yuma 200W にくっついているポートを接続させます。
BougeRV Fort 1000 と接続する際には、赤と青のポートに差し込みます!
この日は、天候に恵まれ
「83W」で充電されていました!
BougeRV Yuma 200W の詳しいレビュー記事もありますので、合わせてご覧ください!
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-
【BougeRV Yuma ソーラーパネル 200W 】レビュー!「折れ曲がる」「超軽量」と今までのソーラーパネルとは別ものでおすすめ!(キャンプ・車中泊・防災グッズ・節約グッズ)
続きを見る
安全性
安全認証マーク
ポータブル電源を選ぶ際には、安全認証マークを取得しているかチェックしてから購入しましょう!
BougeRV は、日本だけでなく世界的にも進出しているので、「各国の安全認証」を突破しています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用していることもあり、安全面においても大きな問題はないと私は思います!
BMS(バッテリーマネージメントシステム)
ポータブル電源には、バッテリー管理システム(BMS)という安全装置が備わっています。
過充電や過放電保護、温度管理等、内部バッテリーが安全に動作するよう監視及び管理を行うためのシステムも購入時にしっかりと確認しましょう!
ポイント
最近では、災害時のためにポータブル電源を常備しておく方が増えてきました。
長期保管する場合は、安全の観点から「6ヶ月に1回の点検」「80%

保証期間
日本の市場で販売されているポータブル電源のほとんどは「24ヶ月保証」です。
BougeRV Fort 1000 の保証期間を販売されているマーケット別にご紹介します。
保証期間
- 公式HP:24ヶ月
- amazon:24ヶ月
- 楽天:24ヶ月
- yahooショッピング:24ヶ月
BougeRV は面白い取り組みをしており、保証は公式HPで行います。
何が面白いかというと、保証登録をすると「13,500円のクーポン」をもらうことができます。
BougeRV の強みは実はポータブル電源よりも「車載冷蔵庫」だったりするので、クーポンをもらうことで大幅に安く買えるのはいい感じです!
価格
ポータブル電源は、キャンプやアウトドアだけでなく、防災グッズとしても需要があります。
そんな、「いざという時のため」に使うものが安物だと、使いたいときに動かないなんてもこともあり得ます。
そしてAmazonで購入するときに見てほしいのですが、型にはめて安く売るOEM商品は、購入に注意してください!

BougeRV は独自ブランドとして評価する一方、BougeRV Fort 1000 の価格は
「税込 135,000円」
と、容量からすると割高ではないのですが、性能面から考えると割高と言わざるおえないでしょう!

BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 レビューまとめ
BougeRV Fort 1000 は如何でしたでしょうか?
個人的には、まだまだこれから大きくなっていくポータブル電源ブランドとして、注目しています。
最後に BougeRV Fort 1000 が
- キャンプや車中泊などのアウトドア用に適しているのか?
- 防災グッズや節電グッズに適しているか?
をまとめていきます!
キャンプや車中泊などのアウトドア用にご購入をお考えの方へのポイント
まとめ
- 高出力、大容量なのでアウトドアにおすすめ
- ドライヤーやケトル、IHクッキングヒーターなど全てではないが使用可能
- ファンの騒音が大きめなので、テント内や車内では使いにくい
防災グッズや節電グッズに、購入をお考えの方へのポイント
まとめ
- いざという時に持ち運ぶには「15kg」はやや重い
- 主に災害時には扇風機、電気毛布、そしてケトルに使用
- 停電時に冷蔵庫に使用した場合、20時間は保冷可能
- 停電時にテレビに使用した場合、20時間は閲覧可能
この先、日本はどこで地震などによる停電が起こってもおかしくありません。
また高騰する燃料費や電気代・・・


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